インターネット上には年収1000万円を目指せる業界や企業の紹介であったり、
そのために必要な資格やスキルについて紹介しているサイトや記事は多数ありますが・・・
全然参考にならない・・・
年収1000万円を超えるために必要な具体的なステップや経験が知りたいのに、詳細に説明されていない
理論的な知識は得られるけど、結局何から始めたらいいか分からない(再現性が全くない)
なぜ、年収1000万円を達成するための具体的な方法が説明されていないのか?
それは、実際に年収1000万を達成している人が、記事を書いていないからです。
私は、新卒でFランクでも入れる企業に入社し、30歳で年収1000万、34歳で年収2000万(正確には1997万)を達成しました。
この記事では、私の実体験を基に、学歴に関係なく年収1000万を目指すことが可能な「超現実的な」3つのステップを紹介します。
高学歴や資格は不要です。
3つのステップを実践すれば、低学歴でも年収1000万を達成できます。
是非、このページをブックマークしていただき、何度も読み返して、年収1000万を実現してください。
- 低学歴だけど、年収1000万を稼ぎたい人
- 外資系企業に転職して年収を上げたい人
- 現実的に年収1000万を稼ぐキャリアの作り方を知りたい人
低学歴でも年収1000万を達成できる職業
結論を先に申し上げます
低学歴で特別な資格を持っていない人が年収1000万円を達成するための方法は
「外資系IT企業で営業として実績を出す」です。
なぜ外資系IT企業の営業か?
外資系IT企業は成果主義を採用しているため、
「実績だけで稼ぐ」ことが可能だからです。
外資系IT企業は学歴や資格が不要です。
日系のIT企業では、実績を出しても年収1000万円を超えるのは一部の人だけです。
外資系ITであれば、ある程度の実績で年収1000万円を超えることが可能です。
つまり、日系企業に比べ年収1000万のハードルが圧倒的に低いのです。
外資系IT企業の給料体系(OTE)
なぜ、外資系IT企業の営業は稼げるのか?
それは、給与体系にあります。
外資系IT企業の年収は「OTE(On Target Earnings)」という給料体系で提示されます。
OTEは予算を100%達成した場合の年収を指し、基本給(ベース)と変動給(インセンティブ)の合計額で構成されます。
基本給(ベース): 予算の達成率に関係なく、保証された給料。役職や経験などによって決定されます。
変動給(インセンティブ): 予算の達成率に応じて支払われる給料。目標の達成率に応じて変動します。
比率は会社毎によって異なりますが、6(ベース):4(変動給)が一番多く、次に、5:5、7:3が多いです。
また、予算達成率が100%を超えると、超えた部分のインセンティブの額が2倍や3倍になる「アクセラレーション」と呼ばれ仕組みがある企業も多いので、実績を出せば青天井で収入が増えます。
外資系企業では、成果によって給料が大きく増減するため、実績を出せば出すほど稼げる給料体系になっています。
低学歴でも年収1000万を超える3ステップ
外資系IT企業は実績だけで稼げる世界と説明しました。
ただし、いきなり飛び込みのはおすすめしません
外資系は完全実力主義なので、外資系で戦えるためのスキルや経験習得した上で挑戦することが重要です。
私が推奨するのは下記3ステップで、最終的に年収1000万円を超える方法です。
- 日系企業で営業として経験を積む
- 外資系IT企業へ転職
- さらに別の外資系IT企業へ転職
以下、3ステップの概要を紹介します。
各ステップで重要なポイントや身につけるべきスキルについては、後ほど詳しく解説します。
目標目安:400万円〜500万円
- 外資系IT企業の新卒採用においては、語学力や高い学歴が求められるケースが多い
- 入社できたとしても、新人でも実績を求められる厳しい環境なので、挫折する可能性が高いためおすすめしない
- まずは、日系企業で営業としての経験を積みながら、営業の基本的なスキル習得とアピールできる実績を作る
目標年収(OTE):750万円〜1000万円
- はじめて外資系IT企業へ転職する際には、外資未経験のため大幅な年収アップは期待できない
- 外資系での働き方に慣れ、外資系営業に求められる営業スキルを向上させる
- 次の転職で年収を上げるための実績やアピールポイントを作る
目標年収(OTE):1000万円〜1500万
- 外資系ITの世界でも、OTEに関しては、実績を出していても、上げることが難しい
- 外資系ITの世界では、転職を通じてOTEを引き上げることが基本かつ重要
ここまで読んだ読者の中には、
外資系企業はすぐにクビになるのでは?
英語が話せないとダメでしょ?
などの不安を感じている方もいるかもしれません。
外資系企業で即座にクビになることはレアケースなので安心してください。
そして、戦略的にキャリアを築けば、同じ業界内であれば他の会社への転職も容易です。
そのため、個人的には長期的に見た場合、日系企業よりも雇用が安定していると感じます。
英語に関しても営業職の場合は話せなくても問題ない企業はたくさんあるので心配不要です。
私自身も英語が全く話せません(泣)
Step1 外資系への転職を成功させるためのスキルと実績を形成する
【修行期】22歳〜26歳(社会人1年目〜5年目)
最初のステップは、日系企業で営業職のキャリアをスタートさせ、営業としての経験を積むことです。
そして、外資系IT企業への転職を成功させるために必要なスキルと実績を身につけることが重要です。
- この時期に目指す年収
- どんな日系企業で営業として働くべきか
- この時期に磨くべきスキル
- 外資系IT企業へ転職を検討するタイミング
この時期に目指す年収
外資系への転職時、給料交渉において前職の年収が基準になります。
年収があまりにも低いと、年収1000万円に到達するまでの時間がかかります。
入社3年目から5年目で最低でも400万円(理想は500万円前後)に到達する企業を選ぶことをおすすめします。
企業の年収相場は転職の口コミサイトで確認できます
特に、おすすめの転職口コミサイトは
「転職会議」です!
「転職会議」は大企業〜スタートアップ企業まで広範囲にカバーしており、圧倒的に掲載されている企業数が多いです。
実際に面接で聞かれた質問内容も掲載されているので面接対策にも効果的です。
口コミサイトに関しては下記記事にまとめているので、こちらも参考にしてください。
どんな日系企業で働くべきか
営業職であれば、どの業界でも必要なスキルを習得可能ですが、ゴールは外資系IT企業への転職で実績を上げることにあります。
そのため、IT関連企業(ハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービスなどを扱う企業)への転職がおすすめです。
そして、「新規開拓営業」が経験できる企業を選びましょう。
新規開拓は非常にキツイですが、その経験は転職市場での価値を大きく上げ、外資系IT企業への転職に非常に有利です。
営業キャリアの初期段階で新規開拓の経験を積むことを強く推奨します。
ちなみに私はOA機器の販売会社の新規開拓からキャリアをスタートさせました。
競合がひしめく業界で、営業力が鍛えられ、様々な製品を提案する機会があるので、ITの基礎知識を学ぶこともでき、結構おすすめです。
転職市場からの評価もあの業界出身の営業は「営業として仕上がっている」と高評価で、実際にOA機器業界出身で外資系企業で活躍している人をたくさん知っています。
ただ、業界全体的に体育会系気質の業界なので、気合・根性には自信があるという方には、学歴フィルターが無い企業が多いので、おすすめです!
この時期に磨くべきスキル
営業として必要なスキルは色々ありますが、下記2つは営業の基礎スキルであり、
超重要スキルです。
- アカウントプランニング
- 課題把握能力
外資系に転職してからも、非常に重要なスキルなので、必ず身につけてください。
私が実際に読んで非常に参考になった書籍も紹介するので、ぜひ読んでみて、書かれている内容を実践してみてください。
アカウントプランニング
営業目標を達成するためには、顧客リストの中からどの顧客を優先してアプローチするかを決め、どのような方法でアプローチしていくかについて自分自身で戦略プランを作成し、PDCAサイクルを回すことが求められます。
特に、外資系企業の転職面接では、「顧客リストをどのように攻略していくか」という質問が頻繁にされます。
計画を自ら立て、修正を加える能力や、再現性のある営業戦略を持っているかどうかが問われます。
アカウントプランに関しては外資系に転職してからも必要になるスキルなので、この時期にしっかり身につけておきましょう。
アカウントプランニングに関しては下記の本がとても参考になります。
営業としてのキャリアをスタートさせたら、なるべく早い段階でこの本を読むことをお勧めします。
課題把握能力
顧客の課題が分かっていないと、いかなる製品・サビースも売れません。
そのため、営業の基本として最も重要なのは、顧客の課題を正確に把握するスキルです。
これには、優れたヒアリングスキルが必要です。
ただし、顧客がすでに認識している課題のみを聞き出すスキルだけでは不十分です。
なぜなら、顧客がすでに認識している課題は、競合他社も把握しているからです。
顧客の潜在的な課題を見つけ出し、競合より優れた提案を行うことが重要です。
これを実現するには、ただ聞くだけではなく、質問を通じてヒアリングする「質問力」が問われます。
潜在的な課題を効果的に聞き出すための質問方法について学ぶには、以下の本が大変参考になります。
この本は、顧客の潜在的な課題を効果的に聞き出す質問方法を学ぶことができます。
短期間で高い成果を達成するための具体的な戦略を学べるのでこの時期にぴったりの一冊です。
潜在的な課題を聞き出すスキルも、他の営業に差をつけるのに超重要スキルです。
なるべく早い段階でこの本を読み質問力を上げることをおすすめします。
外資系IT企業へ転職を検討するタイミング
転職面接でアピールできる実績や成功体験ができたら、次のステップの外資系ITへの転職を検討しましょう。
ただし、運が単に良かった、誰が担当しても決まっていた案件などを、後付けで理由をつけたものは成功体験とは呼べません。
なぜ成功したのか、実績を出すための工夫やプロセスなどを詳細に語れるエピソードかどうかを意識しましょう。
別の会社でも応用可能で、再現性のある成功体験であることが非常に重要です。
転職時に成功体験を振り返る作業は時間がかかるため、普段から成功体験について工夫した点やプロセスなどをメモしておくのがおすすめです。
外資系企業への転職を考える際に、経験年数を目安にする場合、3年から5年の営業経験が一つの基準になります。
最初の1年や2年ではまだ経験が浅く、アピールできるような実績を作るのが難しいですが、3年を超えると営業のコツを掴み、成功体験を積み重ねることが多くなります。
そして、外資系企業への転職を考える場合は、5年以内に動くのがおすすめです。
外資系は基本的に年齢に関係なく、成果主義ですが、20代後半より、30代の方がより早い成果を求められる傾向がああります。
したがって、外資系企業への初めての転職は20代後半までに行うことをおすすめします。
Step2 外資系IT企業へ転職し外資系の働き方に順応する
【変革期】25歳〜29歳(社会人4年目〜8年目)
第二ステップは、はじめて外資系企業への転職という大きな一歩を踏み出す時です。
はじめての外資系への転職は転職エージェントを活用することが必須です。
そして、外資系企業には大手からスタートアップに至るまでさまざまなタイプがあります。
自分のキャリア目標や価値観にマッチする企業を見極めることが極めて重要になります。
そして、晴れて外資系企業への転職が成功したら、外資系特有の雰囲気や働き方に慣れ、外資系企業の営業に求められるスキルを向上させ、次の転職で年収を大きく引き上げるために実績を積み上げることが重要です。
- 転職エージェントへの登録
- この時期に目指す年収
- どんな外資系IT企業に転職すべきか
- 転職候補先の企業分析
- フィールドセールスかインサイドセールスか
- この時期に磨くべきスキル
- 2回目の外資系IT企業への転職を検討するタイミング
転職エージェントへの登録
はじめて外資系IT企業へ転職する際は、「転職エージェント」を活用することが非常に重要です。
転職エージェントを活用する大きなメリットは、「応募書類の添削」と「面接対策」をしてくれる点です。
外資系企業では、営業ポジションなど英語力が必須でない場合でも、応募書類を英語で提出する必要があることが少なくありません。
そのため、書類選考の段階で落とされないように、転職エージェントによる応募書類の添削が必要不可欠です。
さらに、転職エージェントは応募先企業の面接プロセスやよく聞かれる質問といった貴重な情報を持っており、これらを活用することで、効果的な面接対策が可能です。
これらのサポートを無料で受けれるので、利用しない手はないです。
ただし、転職エージェントとの相性も重要なので、一つのエージェントに限定せず、複数のエージェントに登録しましょう。
はじめて転職エージェントを利用する際は、2〜3社程度に登録しましょう。
そして、登録するだけではサポートを受けられないので、必ず転職相談の面談を申し込みましょう。
それぞれのエージェントとの面談で、自分と相性の良いエージェントを見つけましょう。
- 職務経歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 転職エージェント経由でしか公開されていない求人がある
- 会社の雰囲気や活躍している人の特徴などを教えてくれる
- 給料交渉を代わりに行なってくれる
はじめての外資系転職におすすめの転職エージェント
外資系企業への転職エージェントとして「JAC Recruitment」と「エンワールド・ジャパン」は非常に有名です。
しかし、初めての外資系企業への転職にはおすすめしません。
理由としては、これらのエージェントは年収500万円〜600万円の30〜50代のミドルシニア層を対象にしており、社会人経験が5年程度だと、具体的な求人を紹介してもらえない、紹介してもらえたとしても限定的になる可能性があるためです。
これらのエージェントは、すでに外資系企業での勤務経験があり、さらにキャリアアップを目指して年収を上げたいと考えている方には非常に強力なエージェントです。
一方で、初めて外資系企業に挑戦する方には、次の3つの転職エージェントがおすすめです
はじめての外資系転職におすすめな転職エージェント | |
---|---|
サイト名 | 特徴 |
リクルートエージェント | 求人数が圧倒的に多い |
doda | キャリアアドバイザーの当たり外れが少ない |
マイナビ転職 | 応募書類や面接対策のサポートが充実 |
特に私がおすすめしたいのが、「リクルートエージェント」です。
リクルートエージェントの特徴は、何といっても他のエージェントと比べて求人数が圧倒的に多いことです。
外資系企業の求人も豊富に揃っており、初めての外資系転職でも複数の求人を紹介してくれます。
私自身も、初めての転職ではリクルートエージェントを通じて転職をしました。
求人の質や、企業に関する詳細情報(採用される人物像や面接でのよくある質問など)に関しては、リクルートエージェントが圧倒的に優れていました。
リクルートエージェントは私にとっては非常に相性が良かったです。
ただ、対応が少し事務的なため、手厚いサポートを希望する場合は、dodaやマイナビも試してみましょう。
何度も言いますが、自分にとって相性の良い転職エージェントを見つけることが何より重要です。
この時期に目指す年収
外資系未経験からの転職では、前職の給料から大幅な年収アップさせることはあまり期待はできません。
一般的に、「前職の年収の0.9〜1.2倍程度をベース給としてオファーを提示される」ことが多いです。
例えば、前職の年収が500万円だった場合、ベースとインセンティブの比率が6:4の場合、ベースで450万円〜600万円、インセンティブで300万円〜400万円、つまり、OTEで750万円〜1000万円程度であれば妥当と言えます。
外資未経験では、目標を達成すればOTEにより年収が上がるため、ベース単体で見た際に前職の年収を下回るオファーが提示されるケースもあります。
給料に納得がいかない場合は、リクルーターに相談し、給料交渉を依頼しましょう。
どんば外資系IT企業に転職すべきか
外資系IT企業の転職選択肢としては、「大手外資系IT企業」とSaaSを中心とした「スタートアップ企業」があります。
私自身、大手とスタートアップの両方での経験がありますが、それぞれに特徴があります。
どちらを選んでも最終的に年収1000万円に到達する可能性はありますので、自分に合った方を選びましょう。
- 日本事業の急の撤退などの不可抗力的なリスクがスタートアップより少ない
- 中途採用向けの教育研修がスタートアップより充実している
- 同じタイミングで入社する同期がいる
- Salesforceなど入社することで、キャリアの「ハク」をつけることができる
- 社内システムや提案資料など、営業活動に必要なインフラが整備されている
いきなりスタートアップだと不安、ある程度教育研修を受けたい。とりあえず外資系の雰囲気を感じながら働きたい人におすすめです。
- 大手企業と比較すると入社しやすい
- 大手企業と比べると実績を出した時のプロモーションのスピードが速い
- 大企業と比較すると、自由度や個人の裁量で動ける範囲が大きい
- ゼロから市場や組織を作っていくワクワク感がある
- IPOなどで多額のお金を得られるチャンスがある
自分なりの営業手法などが確立されて、営業力に自信がある人やある程度の裁量権を持って働きたい人におすすめです。
ただし、裁量権に関しては、過度の期待を持つことは危険です。
外資系企業の日本法人は、グローバル企業の一支店という位置づけになることが多いため、グローバルの方針に従うことが多く、日本法人単独での大きな意思決定権は与えられないのが一般的です。
転職候補先の企業分析
ある程度応募する企業が決まったら、次に行うべきはその企業を徹底的に分析することです。
企業分析をなぜするのか?それは下記2つのためです。
「自分に合った企業かどうかを見極めること」
「面接でアピールして採用される確率を上げる」
そのためには、単に企業のウェブサイトにある情報だけで企業分析を行うのでは不十分です
企業のビジョンや文化、最近の業績、業界内での立ち位置などを深く理解することが必要です。
これらを深掘りすることで、自分のキャリア目標や価値観と企業がどのように結びつくかを効果的に説明できます。
これにより面接で「なぜこの企業に入社したいのか」と質問された際に、説得力のある回答ができ、他の候補者に差をつけることができます。
企業分析の具体的な方法については、以下の記事でまとめています。
忙しい人でも、短時間で効率的な企業分析ができる方法を解説しているので必ず読んでください。
フィールドセールスかインサイドセールスか
外資系IT企業での営業職には、主に「フィールドセールス」と「インサイドセールス」の二つのポジションがあります。
これら二つのポジションの違いを簡単に説明します。
フィールドセールスは、「外勤型営業」とも呼ばれ、顧客先を直接訪問したり、Web会議を通じて顧客と対面で営業活動を行います。インサイドセールスが収集した情報を基に顧客の課題を深堀りし、プレゼンやデモを通じて自社製品での課題解決をイメージさせ、最終的にクロージングをするのが役割です。
インサイドセールスは、「内勤型営業」とも呼ばれ、主に電話やメールなど非対面で顧客とコミュニケーションを取ります。単にアポイントメントを設定するだけでなく、フィールドセールスが顧客との打ち合わせを行う前に、顧客の課題やニーズ、予算状況、導入スケジュール、競合情報などを確認し、案件の質を高めることでフィールドセールスに引き継ぐのが役割です。
フィールドセールスとインサイドセールス、どちらのポジションで転職するべきか?
最短で年収1000万を実現したい人は「フィールドセールス」をおすすめします。
理由は、給料の面で、同じ会社内ではフィールドセールスの方が高いためです。
多くの企業ではインサイドセールスからフィールドセールスへのキャリアステップが設定されており、一般的にフィールドセールスの方が転職市場での価値が高いとされています。
ただし、インサイドセールスからキャリアを始めても、最終的に年収1000万円を目指すことは可能です。
そのため、外資系企業でいきなりフィールドセールスに挑戦するのが心配な人は、インサイドセールスからスタートするのも全然ありだと思います。
インサイドセールスに関しての詳細は下記記事にまとめています。
参考:「THE MODEL」について
日本の企業と外資系企業、特にIT業界での営業プロセスには大きな違いがあります。
日本では営業担当者が商談の発掘から提案、契約成立までの全プロセスを一手に担うことが一般的ですが、外資系ではこのプロセスがより専門化されています。
具体的には、「商談化の活動」をインサイドセールスが担い、「提案からクロージングまで」の段階をフィールドセールスが担当します。
このような分業制により、各担当者は自分の専門性を活かし、効率的にタスクを進めることができます。
この方法は「THE MODEL」と呼ばれる営業手法の一部であり、多くの外資系IT企業がこの営業手法を取り入れてるため、外資系IT企業に転職する前に必ず理解しておきましょう。
この時期に磨くべきスキル
外資系企業ではTHE MODELと呼ばれる営業手法がよく用いられており、インサイドセールスが商談化をしてくれるため、日系企業と比べると商談の機会自体は多いです。
そのため、フィールドセールスの数値目標は通常、日系企業よりも高く設定される傾向にあるため、受注確率を少しでも高めることが重要になります。
そこで重要になるスキルが「クロージングスキル」です。
クロージングスキル
クロージング力とは、商談を具体的な契約にまで持ち込む能力のことで、顧客との商談を成約に導くためにはこのスキルが必須です。
フィールドセールスにとって、実績がすべてです。
いくら商談がうまく進んでも、最終的に契約に至らなければその努力は報われません。
そのため、クロージングスキルは、単なる重要スキルではなく、フィールドセールスの生命線とも言えます。
クロージングの精度を向上させるにはどうしたらいいのか?
クロージングを精度を上げるためには、顧客に全ての決定を委ねるのではなく、営業側が積極的に案件をリードすることが重要です。
以下に、案件を効果的にリードするための具体的な行動例を挙げます。
- 顧客の課題に合わせた事例やデータを準備し、具体的な解決策を提示し、製品を導入のメリットと、導入を遅らせた場合の機会損失を明確にイメージさせる
- 競合より多くの情報をヒアリングして、競合製品と比較して、自社製品が優位になる課題を見つける
- 顧客の課題の優先順位を正確に把握し、その情報を基に最適な製品選定を促す比較検討を提案する
- トライアルの検証項目は、顧客が作成するのではなく、営業側で準備する。この際、自社製品が優位に評価されるような検証項目を組み込む
これらの戦略を実践することで、顧客が導入を先延ばしにすることなく、競合製品ではなく自社製品を選ぶ可能性が高まります。
クロージング力を高めるのに参考にして欲しい本は下記の2冊です。
競合と差別化を図るために必要な情報収集と提案戦略に焦点を当てたこの本です。
どのようにして競合に打ち勝ち、商談を成約に導くかを具体的に学べます。
この本は、顧客をリードするための方法を詳細に解説しており、チャレンジャー・セールス・モデルを用いて顧客の考え方を変え、成約率を高める方法を学ぶことができます。
何度でも言います。
クロージングスキルは外資系企業で実績を出すために超必須級のスキルです。
これらの本で学んだ方法を実際の商談で実践し、クロージングスキルを向上させましょう。
2回目の外資系IT企業への転職を検討するタイミング
このステップでも、基本的には面接でアピールできる実績や成功体験ができたら次のステップに進むことを検討します。
予算100%達成の経験は特にアピールしやすい実績です。
転職1年目は、製品知識の不足や良い顧客リストを任せてもらえないケースもあるので、2年目から4年目で予算100%達成を目標にしましょう。
Step3 外資系IT企業への2回目の転職で年収1000万達成
【達成期】27歳〜31歳(社会人6年目〜10年目)
はじめて外資系企業に、OTE(On-Target Earnings)1000万円以上で転職した場合は、予算100%達成で年収1000万円に到達可能です。
しかし多くの場合、はじめての外資系への転職では800万円〜900万円程度のOTEで入社することが多いです。
そのため、予算達成だけでは1000万円に到達することは難しいです。
どうしたら、年収1000万円に到達することができるのか?
この段階では、「転職を通じて年収を引き上げる」ことがとにかく重要です。
- 年収を上げるためのサービスの登録と活用
- 2回目の外資系企業への転職で目指すべき年収
年収を上げるためのサービスの登録
外資系企業に強い転職エージェントに登録
最初の外資系転職では「JAC Recruitment」や「エンワールド・ジャパン」を推奨していませんでしたが、外資系企業での経験がある今、これらのエージェントから具体的な求人を複数受けることが可能ですので、積極的に活用しましょう。
私が特におすすめするエージェントは「エンワールド・ジャパン」です。
- エンワールド・ジャパンに登録(レジェメの添付 or プロフィール情報の登録が必要)
- 登録後、エンワールド・ジャパンより連絡、面談の日程を調整
- 初回面談(これまでの経歴や転職の軸の共有、希望職種・希望年収などのすり合わせ)
- 求人紹介・書類添削・応募
- 面接対策
- 内定・条件交渉
「エンワールド・ジャパン」はエン・ジャパンの中で外資系転職を専門にしており、求人の多くが外資系企業です。
エンワールド・ジャパンの特徴としては、内定後の定着度が高く、転職者の満足度が非常に高い点です。
満足度が非常に高い理由としては下記の3点です。
- 両面型の転職サポートによる質の高いマッチング
- 効率的な求人紹介
- 継続的なサポート
エンワールド・ジャパンの特徴①
両面型の転職サポートによる質の高いマッチング
エンワールド・ジャパンでは、企業と求職者のニーズを深く理解するため、同一のコンサルタントが双方のサポートを担います。
これにより、求職者のキャリアプランと企業の人材ニーズのマッチングが向上し、よりパーソナライズされた求人の提供が可能で、両者にとってより満足度が高いサービスとなっています。
実際にエンワールド・ジャパンを利用して転職した人の入社後3〜6ヵ月の継続率は、97.5%と非常に高く、ミスマッチが少ないことが分かります。
エンワールド・ジャパンの特徴②
効率的な求人紹介
エンワールド・ジャパンでは、あなたのキャリアに関する希望や経歴を初回の面談でしっかりと聞いた上で、その情報を別のコンサルタントチームとも共有します。
これにより、複数のコンサルタントから、幅広い求人情報を得ることができ、自分に合った求人を効率的に見つけることが可能です。
エンワールド・ジャパンの特徴③
継続的なサポート
エンワールド・ジャパンは、単に転職を成功させるだけでなく、入社後も継続的にサポートをしてくれるのが特徴です。
転職先で転職者がスムーズに定着し、活躍できるように、定期的なアンケートを通じて個々の適応状況を詳細に把握した上で、必要に応じて具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。
転職後も継続的にサポートを受けれるのは非常に有難いですよね。
LinkedInでコネクション形成
外資系企業に転職したら、転職エージェントだけでなく、ビジネス向けSNSである「LinkedIn」も必ず登録しましょう。
この時期は、ヘッドハンターや外資系企業のリクルーターからのスカウトやカジュアルチャットのお誘いが増えるため、興味がある企業があれば気軽に会話をすることをおすすめします。
私も外資系への初めての転職から1年後にスカウトを受け、面接を経て年収アップのオファーを受け、2回目の転職をしました。
初めての会社では予算達成率が70%程度でしたが、それでも年収アップのオファーを受け取ることができました。
企業からのコンタクトには積極的に反応を示しましょう。
即座に転職を考えていない場合も、情報収集や将来のためのコネクション作りの目的で繋がっておきましょう。
最近は、Linkedin経由で、アプローチを受けて、転職する人も非常に増えています。
2回目の外資系企業への転職で目指すべき年収
外資系未経験から転職する場合、最初は大幅な年収アップを期待できないかもしれませんが、外資系の経験があれば、交渉により大きな年収アップが望めます。
実績やスキル、企業により差はありますが、現在のOTEの1.2倍〜1.5倍程度であれば、現実的にオファーを受けることが可能です。
OTEを引き上げることで、年収1000万円達成のための予算達成率のハードルを下げることができますので、給料交渉でOTEアップを目指しましょう。
OTE | ベース | インセンティブ | 1000万超えるために 必要な予算達成率 |
---|---|---|---|
1000万 | 600万 | 400万 | 100% |
約1083万 | 650万 | 約433万 | 80.8% |
約1166万 | 700万 | 約466万 | 64.4% |
約1333万 | 800万 | 約533万 | 37.5% |
1500万 | 900万 | 600万 | 16.7% |
外資系企業では日系企業と比較して給料の幅が広いため、企業があなたを高く評価している場合、給料交渉の余地は大きくあります。臆せず給料交渉を行いましょう。
【参考】私自身が実際に年収1000万を達成したキャリアステップ
- 年収は退職時の年収で約500万円
- 主にSMB(100名以下)〜MID(従業員500名以下)の顧客を担当
- 新規開拓営業2年、既存顧客への深耕営業を3年経験
- OA機器から、ソフトウェア、クラウドサービスなど幅広い商材を担当
- 転職時の年収はOTEで約833万円(ベース:500万 インセンティブ:333万円 / 比率は6:4)
- MID(業員1000名以下)を担当
- 新規開拓営業
- クラウドサービス(主にIaaS、PaaS)を担当
- 転職時の年収はOTEで1000万円(ベース:600万 インセンティブ:400万円 / 比率は6:4)
- MID(従業員1000名以下)〜Enterprise(従業員1000名以上)
- 新規開拓営業
- クラウドサービス(SaaS)を担当
転職後、一年目は予算達成率が80%程度で1000万を超えることができませんでしたが、2年目(30歳)の時に予算100%を超えて、年収1000万を超えることができました。
※「SMB、MID、Enterprise」などの従業員規模の定義は会社毎によって異なります。
まとめ:低学歴でも年収1000万を超えることは可能!
この記事では、低学歴の人にも再現できる、私が実際に年収1000万に到達したキャリアステップを解説しました。
具体的には、以下の3つのステップを紹介しました
- 外資系企業への転職を成功させるための営業スキルを向上
- 外資系に求められるスキルを向上/外資系企業での実績を作る
- 転職で給料を上げる
年収1000万円と聞くと高いハードルに感じられます。
しかし、年収1000万到達までの過程を段階的に3つのステップに分け、各ステップで取り組むべきことや身につけるべきスキルを理解することで、「年収1000万円超えって意外と達成可能なのでは?」と感じるようになりませんか?
この記事が、学歴や特別な資格が無くても、継続的な努力と適切な戦略を立てることで、年収1000万を超えることが可能であると感じていただき、より多くの人に外資系企業への挑戦と外資系での成功のきっかけとなれば幸いです。